恋文

2009年春M3

1.夢の欠片

触れた硝子 伝わる温度
あなたのこと きっと知ってた
曖昧なまま あの言葉
意味さえも いらないの
ここに居ないのなら わたしには 祈るしかできない
積み上げた 夢の欠片 その指がはじいた
もう気がついてしまった 始まりは終わり

見上げた空に 映った何か
耳を塞いで きっと知ってた
何度も確かめては 壊して 空っぽにするの
このままで まだこのままで 抱えて眠ろうか
閉じかけた世界になら あなたは居るから 今も
壊れかけ 夢の欠片 その指がはじいた
もう気がついてしまった 始まりは終わり

このままで まだこのままで 抱えて眠ろうか
触れたなら失くすだけの 恋なんていらない
壊れかけ 夢の欠片 この指ではじいた
もう気がついてしまった 始まりは終わり


2.but, I love you

間違った時間 間違った日々
間違った時間 間違った方法
だってあなたが見えないわ

間違った時間 間違った世界
わたしは認めたりしない

静寂は魔物となってわたしを殺す
殺してよ
いっそ

殺してよ
あなたの歌で

間違った時間 間違った方法
だってあなたがみつからないの

間違った時間 間違った世界
あいたい

薄暗い部屋で
凍えた手を握りしめて
膝を抱えて

あなたのこと呼んでみたの
でもこの結果をわたしは知ってた
わたしにあなたが全然足りない
思い出だけかき集めても

殺してよ
あなたの歌で
でもあなたは黙ったまま

殺してよ
あ䛺たの歌で
でも あなたは わたしに 黙った まんま


3.Gift

この場所で僕はいつも空回り
左手で取って右手で置く
繰り返し
「探し物ですか?」
君が笑うから知らん顔をしてみた
抱え込んではいつも空回り
だとしても だって 仕方ないよ
空っぽでしょう?
焦り出す心に君が気づかぬよう
知らん顔をしてみた
あの日は 空が
屋上から延びて見えなくなってた
吸い込まれたんだな
ため息と一緒に
届けたいものは形に成れずに
左手で取って右手で置く
繰り返し
この場所で僕はいつも空回り
知らん顔の訳見透かされてるんだ
空が
屋上から延びて見えなくなってた
吸い込まれたんだな
ため息と一緒に
今は
あの雲のように不安定なまま
君の横顔に
ため息ついて
空回り


3.恋文

あなたが「光」と言うのなら わたしは「闇」を唱えよう
時間の狭間に立つならばわたしだけの声でいい
むすんだ瞼に口づけを
「知る」とはいつでも「正」じゃない
焦がした想いを投げ出せば星が降るだろう
幾千の歌を数え
その数を空へ流す
これが最後の恋文
わたしの届けぬ願い
終わりと始めを繋いでは還らぬ言葉を唱えよう
嘘なの?本当?
瞳ならば失くせるだろう
触れ合うなら指先だけ
触れぬなら永遠
触れられる距離は麻薬
触れぬならば永遠
幾千の歌を数え
その数を空へ流す
これが最後の恋文
わたしの届けぬ恋文
幾億の祈り消して
もう何もが「無い」ように
これが最後の恋文
叶わぬ願い
「本当なんて空っぽ」
「空っぽだから永遠」
この胸に刃突けば
赤い血も流れるだろう
あの空になれたら
静寂で埋めてゆける
幾月の記憶さえもこの命支えないの
これが最後の恋文
あなたに宛てた恋文
涙と消えゆく願い


3.途中

夢から覚めて
旅路の途中
旅路の途中
旅路の途中
思い出すのは
暖かなこと
星の息吹や
あなたの 声
大切なのは
壊れやすくて
手からこぼれた
砂になって
ねえ
ねえ
あなた
青空の道
いつ渡ったの?
わたしを置いて。
夢から覚めて
思い出すのは
暖かなこと
あなたの こと
夢から覚めて
旅路の途中
わたしは ここ よ?
旅路の途中